平成13年度第1回ISO/TC194国内委員会議事録
日時:2001年6月18日(月)14:00−17:30
場所:日本医療器材工業会会議室
出席者:中村、黒澤、柚木、田中、大橋、中田、佐藤、上野、諏訪、坂口、配島、名本、神崎、土屋
議事
1) 日本医療器材協会との連絡事項について(中村委員長)。
- 会計報告:坂口委員より昨年度の会計報告配布(資料)
- 予算:今年度、特にベルリン会議への派遣費用3名分について医器工に補助要望中(中村委員長)。
- ISO書類の流れについて、再確認(DIS以上は、工業技術院経由、医器工へ。CD/WD等は、個別委員間でのやり取りが現状)
- ISO10993−15最終版配布。(先頃、工業技術院より医器工へ配布されたもの、コピーを最終確認の為配布)
2) ベルリン会議について
- 出席者の再確認:中村、田中、黒澤、土屋、配島、坂口。
- なお、代表団のリーダーは土屋氏となった。
- 医器工からの派遣費用3名分の請求の仕方は、諏訪から医器工へ問い合わせる。
3) ベルリン会議における各WGの課題について
@ ISO/TC194/WG4、Clinical Investigations in humans
- 上野委員よりDIS14155-1,Clinical Investigation of Medical Devices for Human
Subjectsについて説明あり。
- 送付されてきた正式のDISについて、日本からのコメント(strikethrough)に従って、かなりの部分で修正されていることが確認された。今後、上野委員と山本委員が中心に、日医機協GCP委員会にて協議、厚生労働省ともコンタクトしながら進めてゆくこととなった。(10月中旬には結論提出必要)
- なお、現在の状況では、患者同意書が文書化されること、監査必要なこと、実施計画書が細かくなること、モニタリング手続きが本格化することなど医薬品のGCPに極めて近くなり、業界、医学界への影響は相当に大きいといえる。
A ISO/TC194/WG3, Animal Protection
- 黒沢委員より、資料に基づき説明。
- 5年後の見直しが行われていないこと、日本の法律改正の状況を反映させるかどうか等。
B ISO10993-3、Genotoxicity
- 田中委員より:Test strategy, Sample extraction等が議論される公算強いこと等。
C ISO/TC194/WG8, Sensitization 特に、round-robin testの状況について
- 土屋委員より:二年前に日本から配布された試験サンプルを用いたround-robin-testについて、2000年10月にコペンハーゲンで行われたWG8会議に出席した者の試験実施状況が説明された。
- 中村委員より:最近、各国の試験実施状況を問合せしているが、目立った進展は無い。9月のベルリン会議でround-robin
testの途中経過報告と今後を議論することでWG8 convenerの了解を得ている。
4) 薬機99号生物試験GLの改訂動向
- 3月28日〜29日の第23回MOSSフォローアップ会合議事録が諏訪委員より紹介された:
- (米国側の「生物学的適合性試験ガイドラインの改訂状況説明」要求に対し、日本側は「"ISO/TC194国内委員会改訂案を基に・・"検討中である」と答えている。)
- 本委員会で改訂案作成後1年以上 進展がないため、多数の委員から、速やかに改訂を進めて頂きたい
との意見が出された。
5) その他
@ New Work Item Proposal N379 [10993-5 Test for in vitro Cytotoxicity]
- 田中委員より説明。結論は、改訂作業には賛成、作業にも積極参加することとなった。
A New Work Item Proposal N377 [10993-1 Evaluation and Testing]
- 議論の末、改訂作業には反対、しかし決定された場合は作業には参加することとなった。(理由:試験項目を無暗に増やす方向に疑問あるため)
B New Work Item Proposal N378 [10993 series and ISO14971]
- 議論の末、改訂作業に賛成、作業にも積極的に参加することとなった。
C ISO10993‐12(Sample Preparation and Reference Materials)に関するアンケート
- 回答案を坂口委員が作成することとなっているが、途中経過として、日本のガイドラインとの相違などコメントする旨説明があった。
D ISO10993‐12(Sample Preparation and Reference Materials)改訂DISが配布され、議論。
6)次回開催予定 平成13年9月7日、14:00 日本医療器材工業会議室