WG15 Strategic Approach to Biological Evaluation 1996年4月のストックホルム会議で新設が決まったワーキンググループである。  WG1: Systematic Approach to Biological Evaluation and Terminologyとの 役割分担が微妙であるが、このWGを新設した背景には以下のような事情がある。  すなわち、(1) WG1の作成したISO 10993 Part 1はどんな生物試験が必要かを 示しているが、試験結果をどのように利用するかについては何も答えていない。  また、(2) 既存情報が利用できるとしているが、どのように利用するか についてのガイダンスはない。  さらに、(3) 既存材料か新規材料かの判断基準が必要と思われるが、 そのガイダンスもない。  このように、ISO 10993-Part1は基本的枠組みを提出したが、 その利用については、様々な戸惑いと国や地域による運用の違いが 現れているのが現実で、その点を改善しようという意志が働いて、 WG14とWG15が新設されたのである。  (3) はWG14の守備範囲であり、その他はWG15の守備範囲だといえる。  WG15の第1回会議は1996.10.24にワシントンで開かれ、WG SCOPE(目的) が以下のように決定された。  To develop guidance that will enhance the understanding and explanation of standards created by ISO/TC194